日刊「レプブリカ」パレルモ版の文化面にシャーシャ文学の日本の翻訳者として紹介されました

レオナルド・シャーシャ作『真昼のふくろう』は、世界ではじめてシチリア・マフィアをハリウッド風のエンターテイメントでなく、純文学で扱った1961年発表の小説です。マフィアのボスが憲兵隊の大尉と、まるで哲学談義のように人間について議論する場面が有名です。

「レオナルド・シャーシャ没後30周年」の追悼行事に参加した帰りのパレㇽモで、3人の記者から矢継ぎ早に質問されました。あのキーワード的方言をあなたならどう訳すか? 数ある彼の小説のなかで、なぜ、どれを選んで日本の読者に紹介したか? 実際にシチリアの別荘で作家に会ったときの印象は? 遠い日本でシャーシャのような社会派作家がどのように受け止められてきたか? 30分ほど取材をした後で「来年はシャーシャ生誕100周年ですよ」と言いおいて、彼らは去っていきました。

(la Repubblica  Martedi’gennnaio 2020  Tullio Filippone e Giorgio Ruta)