朝日カルチャーセンター・中之島で7月に「シチリアへの旅」を語ります

「シチリアへの旅 〈未来への記憶〉がやどる地中海の島をゆく」と題して講義をします。

日程:2020年7月23日 木曜 13:30~15:30

https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/316821ee-96a4-b192-2faa-5e313f3fcca1

※お申込みを再開いたしました。詳しくは上記URLにてご案内いたします。

 
地中海の中心に位置するシチリアには、様々な民族の支配を受けた歴史と独自の文化が存在します。とりわけノルマン人が設立したシチリア王国は、ギリシア、ラテン、アラブの言語と文化が共存し、中世ヨーロッパで最も進んだ文化の発信地でした。
18世紀にはグランド・ツアーの客が行き交い、明治維新と同じ頃、イタリアの一部となってからは、世界文学史に名を残す作家が輩出します。ノーベル賞作家のピランデッロ、自ら「公爵」と名乗り、曾祖父をモデルにした小説と映画『山猫』で名高いランペドゥーザ、マフィアを初めて純文学に登場させたシャーシャなど、三千年の物と言葉がつみ重なる“人類の知恵の源泉”シチリアを紹介します。パレルモやアグリジェントなど、個性あふれる街も写真や映像でお楽しみ下さい。

 

朝日カルチャーセンター:2020/7/23イベント

「神戸新聞」書評欄に<とんでもない破格の小説>を紹介しました

「神戸新聞」書評欄(2018年7月8日)に、<とんでもない破格の小説>を紹介しました。

ボリス・ヴィアン作『お前らの墓につばを吐いてやる』(鈴木創士訳)は、第2次世界大戦直後の1946年に、パリの異端児ヴィアンがアメリカ人作家ヴァーノン・サリヴァンを装って書いた小説です。

世界に冠たるアメリカ合衆国の暗部によどむ人種差別を、70年後の今を予見するかのように、独特の声をもつ青年が暴き出します(河出書房新社・994円)。

「神戸新聞」2018年7月8日
「神戸新聞」2018年7月8日