エウジェニア・サルツァ・プリーナ・リコッティ著、武谷なおみ訳『古代ローマの饗宴』が、電子書籍になりました。1991年に平凡社から出版され、翌年ピーコ・デッラ・ミランドラ翻訳賞(イタリア文化会館)を受賞したこの本は、2011年に講談社学術文庫に組み込まれました。そしてこの度、キンドル版として再登場です。
武谷ホームページの「フォトエッセイ」でも、歴史書として、文学書として、料理書としてユニークなこの本を、多くの写真で紹介しています。合わせてお楽しみください。
著者は5年前に他界されましたが、2020年のいま『古代ローマの饗宴』で「古代ローマの盛衰」を跡づけるのは意味のあることと思われます。質素な生の食材が尊ばれた時代から、過剰なおもてなしの時代へと移行するにつれ、永遠の都ローマに影がさした。30年まえ翻訳したときには気づきもしなかった歴史上の事実です。
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